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新潟印刷月報
第80回 印刷・関連業懇談会開催さる

 印刷企業と関連企業との情報・意見交換の場として、恒例となっている第80回印刷・関連業懇談会が9月1日(金)新潟市のホテルオークラ新潟において印刷業から堀理事長をはじめ44名が、また関連業から53名の出席により盛会に開催されました。

 午後2時から開催した講演会には、組合企業の先進的な企業経営取組事例アドバイスセミナーとして(株)中央印刷代表取締役 山内芳次様と(株)トキワ印刷代表取締役 早川滝徳様のお二人から実践的な取組事例についてご講演を頂きました。

 講演終了後、印刷・関連業懇談会が野ア副理事長の司会で進められ、堀理事長の挨拶に続いて当組合の各委員長及び団体から今年度上期の活動状況について説明がありました。次に紙、印刷機械、インキ、プリプレス・印刷機材業界の4業種の代表の方から各業界の現状について説明が行われ、質疑応答を行い午後5時10分佐藤副理事長の閉会の挨拶で終了となりました。

 そのあと懇親会場に席を移し堀理事長のあいさつに続いて洋紙懇話会の(株)KAMIOL代表取締役の荒木次雄様の乾杯で開宴、終始和やかなうちに午後7時過ぎ閉会いたしました。

先進的な企業経営取組事例アドバイスセミナー
講演 山内 芳次 様 講演 早川 滝徳 様
1.開会のあいさつ

新潟県印刷工業組合/理事長 堀 一

 今日は大変お忙しい中、参加を頂きまして有難うございます。

 この会も恒例で、3月1日と9月1日は業者懇談会ということで、すっかり定着したような気がいたします。

 今日は、丁度『防災の日』でして、先程の理事会でもお話しをしたのですが、「天災は忘れた頃にやって来る」という寺田寅彦氏の有名な言葉があるのですが、最近では危機管理ということで、9月1日は全国的には防災の日であり、新潟県では「新潟地震」があり、中越では「中越地震」「中越沖地震」、或いは幾多の水害といった記録が確実に語り継がれ、危険予測や危機管理の中でしっかりと組み込まれているようです。

 逆に、忘れられているのは「防災グッズ」です。例えば水の備蓄であるとか、食糧の備蓄が埃を被って忘れ去られてしまっているのです。むしろこのような自然災害というのは、無ければそれが幸いということですが、いつでも対応出来るように備えておくことは、経営者にとっての原理・原則であろうと思っております。

 ただ、人為的な危険予測について、例えば日本上空をミサイルが通過していくようなことがあってはならないわけです。そのようなことを除いては、自然災害に対して我々は、きちっと対応を心掛けて行くことが必要であると思います。経営者も油断は禁物で、油が切れるとろくなことはありません。

 このあとは、ちゃんと油を補給するような会も設定されていますので、皆さんと胸襟を開いて楽しく過ごさせていただく予定でございます。

 そのような中で、今日は私共の半年間、本年度の目標に対しての推進状況につきまして、お話しさせていただきます。先程経営革新マーケティング委員会のシリーズとして、この非常に厳しい世の中で、経営を続けることに対する努力を用いていただきました。一つひとつ積み重ねて事業を継承し、我々の印刷文化を将来に対してどういうかたちで発信していくかということが、大きな課題であり、責任であろうと思います。

 そして、関連業の皆様ともこうした業界をしっかりと支えていただくということが、私達のテーマとして、本年度をスタートさせていただきました。

 いろいろな事業を確実にこなす中で、組合としての全体の力は、ひとつは相互扶助、そして団結力が我々中小企業を支え、皆さんとの永続的なお取り引きの中で実って行くという姿を考えております。

 工組では、業態変革は印刷道という6つのテーマに対して、各企業が自社の特性や強味をいかに加味し、伸ばしていくかだと思います。最後は人の力なんです。そうしたものを束ねながら、今後一つひとつ努力していく姿こそ、一番のソリューションプロバイダーであると思います。

 人の気持ちがわかるのは、自分で同じような経験をしたり、そのようなことを前提に、人の痛みがわかったり、幸せを共有できる共存共栄という関係を皆様と構築したいということが、この会を始めた私どもの先代の気持ちだったのではないかと思います。そういった意味での原点回帰があってもしかるべきではないかと、改めて感じております。

 そして、事業を継承していく上で、技術革新というものは、いかに自分たちの得意分野を伸ばし、1足す1は2ではなくて、3にも4にも拡大できるというものであるべきで、組合のひとつのメリットであったり良さではないかと思います。

 先程の話の中でも良き先輩、良き後輩、或いは良き同僚がいることで、ひとが仕事をする時には、この人と人とのつながりの原点がそこにあるからだと思っております。

 そして、私共はお客様と、そのまたお客様とをつないでいくことに対して、色々なかたちで全ての道具を駆使できる人材の育成に重きを置いて、ここ数年やって参りました。

 例えば、印刷会館について、皆さんにもご案内しましたとおり、もう20年間を超す利用の中で、単年度でみますと、延べ利用人数で1,000人を切ったことがありません。我々組合員は、会館ができた当時は186社あったのです。現在は83社であっても、利用人数は変わらないということは、人材育成の必要性に対する力なのではないでしょうか。

 このあと、各委員会の委員長さんから、それぞれ発表を行っていただきますが、国家検定も含めた技能検定を通じての資格取得に関して、第三者から評価されるような、一番大事な人材を、組合として育成できるベースをつくっていくことが大切だと思います。

 また、私共も皆さんから、いろいろな勉強の場を提供していただき、積極的に参加できることは大変有難いことだと思います。改めまして御礼を申し上げる次第でございます。

 また、具体的なかたちでは、官公需の問題であります。私は、ただ単に価格だけで物を決定するという時代ではなくなっていくと思います。これからは、総合的な価値観というものが必要で、いろいろな裏付け(安心・安全という裏付け)が確実についてくる必要があります。特に食品関係等は、裏付けが重要な要素を占めるため、全てが価格だけの評価は、何れは滅びてしまうのではないかと思っております。

 そして、新たに私共が以前から提案しておりました知的財産については、確実に保護されるべきであるということが、各官公庁でも、間もなくいろいろなところで具体化したかたちで公表されるであろうと思っております。これは政治力を活用して、我々の組織として訴えてきた結果であろうと考えます。

 一連の活動を通じて、私共の教育そして労務、経営マーケティング、会館の活用。又、共済事業も含めて、組織でなければできないことを強く訴えかけて参りたいと思います。

 今後とも、皆さんとの間の交流、こういったことが益々大きくふくらむよう努力して参りたいと思います。

 そして、我々は対外的な広報活動として、新世会や営業部会、製本部会で一般の方に我々の技(わざ)、印刷というものをご理解、アピールする機会を11月23日の勤労感謝の日にイベントとして開催する予定です。

 このイベントに関しまして、今後は皆さんにも、協賛というかたちで何れ具体化してからお願いしなければならないと思っております。最後に、少しPRさせていただきました。

 本日の会が実り多い会となりますよう祈念いたしまして、私の冒頭の挨拶といたします。有難うございました。

堀理事長の挨拶
2.懇談
(1)新潟県印刷工業組合の29年度上期の活動現況等について

 各委員会、製本部会・印刷営業部会・新世会より上期の活動現況が報告された。

(2)印刷関連業界の29年度上期の業況と課題及び今後の方向性について

紙パルプ業界2017年の現況と今後の動向

(株)山忠 代表取締役社長 山内 晴夫

印刷機械業界の状況

(株)桜井グラフィックシステムズ 常務取締役 桜井次郎太

インキ業界の現況について

(株)T&K TOKA 営業一部 長 正晃

プリプレス・印刷機材業界の現況について

(株)メディアテクノロジージャパン 新潟営業所長 富永 一公


第80回 講演会・関連業懇談会等出席者名簿
日時/平成29年9月1日(金)  場所/ホテルオークラ新潟
(順不同・敬称略)
印 刷 業 関 連 業
1 (株)あけぼの 玄間 浩之 1 (株)石井商店 石井 智裕
2 あけぼの印刷団地事業(協)  佐久間優一 2 菅井  保
3 (株)小林印刷所 小林 佑樹 3 小林 英樹
4 (有)三興印刷 田村 浩幸 4 大墨 隆之
5 (株)ジョーメイ 加藤 丈明 5 伊藤鉄工(株) 伊藤 浩一
6 (株)第一印刷所 堀   一 6 FFGSプリントサプライ(株) 礒ア 光広
7 小出 博信 7 大森  晃
8 阿部 正喜 8 山口 芳弘
9 高橋 純子 9 高野 素巳
10 (株)太陽プリント 桜井 克次 10 青海 雄啓
11 (株)タカヨシ 高橋  佑 11 後藤  修
12 (有)中川シール印刷 中川 利明 12 (有)オーケー紙工 永島 貴史
13 (株)新潟印刷 水野 秀一 13 (株)KAMIOL  荒木 次雄
14 野崎印刷(株) 野ア 力夫 14 清田 修也
15 野ア 達也 15 青木 和人
16 (株)博進堂 清水美知夫 16 遠藤  隆
17 (株)プレスメディア 柳沢  茂 17 コダック合同会社 畑  信雄
18 石津 麻貴 18 コニカミノルタNC(株) 高橋 久男
19 (株)文久堂 早川 幸司 19 吉田  聡
20 渡良印刷(株) 渡辺 良平 20 長谷川 健
21 (株)吉田印刷所 吉田 和久 21 伊藤 大悟
22 吉田 泰造 22 (株)小林洋紙店 小林 卓哉
23 (株)エンジュ 斎藤  節 23 鵜川 亘夫
24 斎藤 純一 24 (株)小森コーポレーション  安部  隆
25 島津印刷(株) 島津 延明 25 (株)桜井グラフィック
システムズ
桜井次郎太
26 昭栄印刷(株) 坂井 雅之 26 田中 元気
27 (株)須貝印刷 須貝 嘉勝 27 設楽印刷機材(株) 片山 康浩
28 岩橋印刷(株) 藤田  務 28 椎谷  廣
29 三条印刷(株) 渋谷 政道 29 島倉 則久
30 大和写工印刷(株) 渡辺 邦宏 30 誠伸商事(株) 清岡 浩蔵
31 中越印刷(株) 田中 範之 31 セキモト(株) 関本 浩司
32 (株)中央製版 小林 吾郎 32 倉田 一美
33 (株)トキワ印刷 早川 滝徳 33 田村紙商事(株) 小池  寛
34 西巻印刷(株) 西巻 一彦 34 五十嵐 徹
35 富士印刷(株) 星野 里美 35 (株)田村商店 田村 和仁
36 (株)ほしゆう 星野 光治 36 齋藤 淳一
37 (株)協同組合印刷所 石原 幸夫 37 (株)T&K TOKA  長  正晃
38 高速印刷(株) 米山 秀彦 38 DICグラフィックス(株) 中野 芳彦
39 安達 義光 39 東洋インキグラフィックス(株) 野口 尚男
40 (株)中央印刷 山内 芳次 40 権田 貴志
41 北越印刷(株) 佐藤 松雄 41 日経マシナリー(株) 河上 茂雄
42 (株)位下印刷 位下 寿生 42 ハイデルベルグ・ジャパン(株) 中嶋 雅是
43 (株)柏崎インサツ 山田 大介 43 富士フイルムグローバル
グラフィックシステムズ(株)
畑  貴史
44 製本部会 永井 輝雄 44 大沼 政人
45 事務局 野瀬  敏 45 宮川ローラー(株) 宮川 忠貴
46 (株)ムトウユニパック 竹之内耕栄
47 渡辺 光記
48 (株)メディアテクノロジー
ジャパン
富永 一公
49 (株)山忠 山内 晴夫
50 鈴木 春彦
51 (株)ヤマトヤ商会 本間 智成
52 リコージャパン(株) 田崎 貴章
53 リョービMHIグラフィック
テクノロジー(株)
小幡 和彦

紙断裁機取扱者特別教育研修を開講

 今年度の紙断裁機作業者特別教育研修を去る9月16日(土)に新発田労働基準協会のご支援をいただき新潟テクノスクールで実施いたしました。

 研修には17社42名の参加があり、午前9時から労働安全衛生法の規定に基づき8時間の学科教育を新発田労働基準協会の阿彦、高野両講師から行って頂きました。

 受講生はそれぞれの企業で実技教育を受け新発田労働基準協会から特別教育修了証が交付されます。

印刷会館使用状況(平成28年度)
使用月 使用回数 合計人数 使用料収入
4月 14 173
5月 6 128
6月 3 38
7月 8 142 21,500
8月 6 101
9月 6 112 6,500
10月 6 79 57,000
11月 5 69 45,000
12月 3 46
1月 4 38 15,000
2月 5 51
3月 3 15
累計 69 992 145,000
前年度累計実績 57 855 29,000
12 137 116,000

◆9月定例役員会議事録

 理事長から、今日9月1日は防災の日ということでいろんなところで催し物が行われている。災害を記録に残し引き継いでいくことで防災意識を高めていこうとしている。我々も危険を予測する危機管理は企業として当然のことであり、それに対する備えをしっかりと進めていただきたい。各社で行っている業態変革への取組み事例の発表や事故に備えた共済制度への加入など組合としてできることを進めていく。

 また、知的財産権の取扱いについて具体化される。法的裏付けを基に宮公需の契約で確立していく。

 とあいさつがあり、その後事務局から講演会、関連業懇談会の日程や印刷の月の対応等の説明を行い13時30分閉会した。


◆ 組合運営の動き(平成29年9月1日以降)