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新潟印刷月報
第83回 印刷・関連業懇談会開催さる

 印刷企業と関連企業との情報交換の場として、恒例となっている第83回印刷・関連業懇談会が3月4日(月)新潟市のホテルオークラ新潟において開催され、印刷業界から堀理事長をはじめ38名が、また、関連業から51名の方が出席されました。

 午後3時から開催した講演会には組合企業の先進的な企業経営アドバイスセミナーとして(株)あけぼの代表取締役社長玄間浩之様と(株)不二美術印刷の代表取締役布施和則様のお二人からご講演を頂きました。

 講演終了後、印刷・関連業懇談会が野ア副理事長の司会で進められ、堀理事長の挨拶に続いて当組合の各委員長、部会長及び新世会長から今年度の活動状況について説明がありました。

 次に紙、印刷機械、インキ、プリプレス・印刷機材業界の4業種の代表の方から各業界の現状について説明が行われ、質疑応答を行い午後5時30分佐藤副理事長の閉会の挨拶で終了となりました。

 その後懇親会場に席を移し堀理事長の挨拶に続いて洋紙懇話会会長の(株)KAMIOLの代表取締役荒木次雄様の乾杯で開宴、終始和やかなうちに午後7時00分に閉会致しました。

講演 玄間 浩之 様 講演 布施 和則 様


開会のあいさつ

新潟県印刷工業組合/理事長 堀  一

 この会は例年3月1日に開催しておりましたが、今年は、東印工組から関東甲信越静地区と合同で1都10県の下期大会を開催させてほしいと申し出があり、初の試みとして3月1日に開催されました。

 東印工組という大きな組織と各県がコミュニケーションとることが出来るのか不安もありましたが、印刷というテーマでいろんな分野で語り合えたことは今回の成果と思っています。

 さて今日の講演会では2社から印刷の仕事は素晴らしい、楽しいというご発表を頂きました。楽しく仕事をすることで地域社会の中で人とのコミュニケーションをうみ、それが印刷の強みになるのであろうと思います。

 今年の9月に、印刷の強みを後世に残しつつ、これから印刷のツールがどう変わっていくのかをテーマに組合創立65周年式典を開催します。式典では、業界に貢献された方々と各企業で頑張ってこられた方々に対し敬意を表するとともに、これからの印刷業界というものがどう発展していくのかを一般県民の方にアピールできる関連事業も計画していきたいと考えております。

 一昨年から参加している「技のにぎわいフェスタ」の来場者は殆どが家族ぐるみで来場されており、ものづくり体験教室は大好評なのです。このようなことから、我々は対外的な方向性を考えなければなりません。内輪だけでなく意識の底上げをしていこうと考えています。

 本日の発表やこれまで発表された内容も、ただ単に印刷技術や印刷の使命だけでなく、地域との関わり方も大きく変わってきたと私は感じております。

 この後、各委員長さんから我々の一年間の活動報告をということでお話しをさせて頂きますが、私からたった一つだけ、この65周年という「刻み」を皆さんと共有をし、しっかりと地域社会にアピールしていきたいと考えておりますのでご理解とご協力をお願いして冒頭の挨拶といたします。

 本日は大変有難うございました。

堀理事長の挨拶


(1)新潟県印刷工業組合の30年度の活動状況について

■平成30年度事業の現況報告(平成30年4月1日〜平成31年2月28日)
◎組合員数 80社

1.総務広報委員会

(1)総務関係
 @第66回関東甲信越静地区印刷協議会年次大会に出席
  ・日時:7月6日(金)〜7日(土)
  ・会場:ホテルアソシア静岡(静岡市)
  ・参加者:堀理事長他6名
 A2018全日本印刷文化典高知大会に出席
  ・日時:10月5日(金)〜6日(土)
  ・会場:三翠園(高知市)
  ・参加者:堀理事長他7名
(2)広報活動
 @組合員等に対する事業の周知啓発
  ・機関誌「PRINT NIIGATA」第689号から第700号までの制作・発行
  ・ホームページの作成
 A一般顧客に対する周知啓発
  ・9月の「印刷の月」に合わせ印刷前の基礎知識とメモ帳を配付
(3)地域貢献
○にいがた・技のにぎわいフェスタ実行委員会が開催する「にいがた・技のにぎわいフェスタ2018」へ参加

2.官公需対策委員会

(1)知的財産権に関する取組
 「大きく変わる知的財産権の取り扱い」セミナー(全印工連組合支援セミナー)
  ・日時:10月18日(木)
  ・講師:全印工連官公需対策協議会幹事 依田 訓彦 様
  ・参加者: 16社33名 他新潟県、新潟市の契約担当者も出席
(2)関東経済産業局の平成30年度官公需確保対策地方推進協議会へ出席
  ・日時:11月5日(月)

3.教育研修委員会

(1)人材育成事業
 @クロスメディアエキスパート
  ○認証試験
  ・日時:8月26日(日)
  ○合格者:2名(合格率66.7% 全国の合格率39.4%)
 ADTPエキスパート
  ○認証試験対策講座
  ・日 時:6月16日(土)、6月30日(土)
       7月21日(土)
  ○認証試験
  ・日時:8月26日(日)
  ○合格者:7名(合格率35.0% 全国の合格率50.9%)
(2)研修事業
 @環境労務委員会と合同のセミナーの実施
  販売促進セミナー
  ・日時:9月21日(金)
  ・講師:ブレイン・デザイン 代表 佐々木 雅志 様
  ・参加者:18社63名

4.経営革新マーケティング委員会

(1)セミナーの開催
 @先進的な企業経営取組事例の開催
  ○9月3日(月)
  ・講師:(株)太陽プリント 桜井 克次 様
      野崎印刷(株) 野ア 達也 様
  ○3月4日(月)
  ・講師:(株)あけぼの 玄間 浩之 様
      (株)不二美術印刷 布施 和則 様
 A経済講演会の開催
  ・日時:11月21日(水)
  ・講師:日本銀行新潟支店長 武田 直己 様
(2)年末印刷謝恩セールの実施
  ・期間:11月1日〜12月25日

5.環境労務委員会

(1)労働関係法令への対応
 @労働安全衛生法に基づく紙断裁機取扱者特別教育研修の実施
  ・日時:9月8日(土)
  ・講師:新発田労働基準協会
 A関係行政庁からのお知らせ周知
  ・最低賃金改正
  ・労働保険加入の徹底
  ・過労死防止啓発
(2)研修事業
  教育研修委員会と合同のセミナーの実施
  販売促進セミナー
  ・日時:9月21日(金)
  ・講師:ブレイン・デザイン 代表 佐々木 雅志 様
  ・参加者:18社63名

6.組織共済委員会

(1)共済制度への加入促進
 ・保険会社による共済制度の説明会の開催
 ・保険会社による個別企業の訪問
 ・全印工連の共済加入キャンペーンのパンフレットを使用した加入促進
(2)組合強化
 ・支部等を通じた加入促進

7.技能検定委員会

(1)オフセット印刷
 ●試験
  ○実技試験(9月2日(日))
  ○学科試験(8月26日(日))
  ○合格発表(9月28日(金))
  ・合格者:1級 1名 2級 4名
 ●学科試験対策講座(6月23日(土))
(2)DTP作業
 ●試験
  ○実技試験(1月13日(日))
  ○学科試験(2月10日(日))
  ○合格発表(3月15日(金))
 ●学科試験対策講座(12月1日(土))
(3)製本作業
 ●試験
  ○実技試験(1月13日(日))
  ○学科試験(2月3日(日))
  ○合格発表(3月15日(金))
 ●学科試験対策講座(12月1日(土))

8.会館運営委員会

(1)平成30年4月から1月までの利用状況
 ・利用日数 53日(62日) 対前年比 △ 9日
 ・利用人数 910人(1,134人) 対前年比 △ 224人
 ・利用料金 4,000円(11,500円) 対前年比 △ 7,500円

9.営業部会

(1)9月の印刷の月に合わせ「印刷前の基礎知識」2,000部と「メモ帳」10,000部を作成し、お得意先に配付 (2)にいがた・技のにぎわいフェスタへの参加  ○体験教室:オリジナル紙バック作成
       体験者数 100名
 ・開催日時:平成30年11月11日(日)
 ・開催場所:上越市リージョンプラザ上越

10.製本部会

(1)にいがた・技のにぎわいフェスタへの参加
 ○体験教室:和綴じによるメモ帳作成
       体験者数100名
 ・開催日時:平成30年11月11日(日)
 ・開催場所:上越市リージョンプラザ上越
(2)紙断裁機取扱者特別教育研修への積極的な参加
 ・日時:9月8日(土)
 ・参加者数:10社 22名

(2)印刷関連業界の30年度の現況について
紙業界の概況について

 (株)田村商店

印刷機械業界の状況

 (株)桜井グラフィックシステムズ

インキ業界の現況について

 DICグラフィックス(株)

プリプレス・印刷機材業界の現況について

 設楽印刷機材(株)

関東甲信越静地区印刷協議会 平成30年度 下期定例会開催さる

 関東甲信越静地区印刷協議会の平成30年度下期定例会が3月1日(金)に関東甲信越静地区印刷協議会と東京印刷工業組合の共催で東京都内のハイデルベルグ・ジャパン(株)本社ビルにおいて開催され、各県工組役員の他、全印工連の臼田会長、池尻専務理事、滝澤副会長をお迎えし総勢110余名が参加しました。

 全体会議では、江森地区協議会会長の挨拶の後、全印工連の臼田会長の挨拶と池尻専務理事から業務概要説明が行われ、次いで全印工連池田幸寛幸せな働き方改革Project Team委員長から幸せな働き方改革STEP3について説明がありました。

 引き続き、理事長会・各分科会が開催され、分科会報告で協議内容の発表がありました。

 分科会報告後、静岡県工組荻野理事長が「多くの方から参加いただき感謝申し上げる。皆さんのおかげで無事主管県として役割を終えることが出来ました。」と挨拶され、江森会長から来年度主管県となる茨城県工組松本理事長へ大会旗が伝達されました。

 松本理事長から茨城大会へ多くの皆様からの参加をお待ちしているとあいさつがあり、下期定例会は無事終了いたしました。

  地区協出席役員

全体会議
○全印工連ご挨拶

会長 臼田 真人 様

○全印工連事業概要説明

専務理事 池尻 淳一 様

○幸せな働き方改革 STEP 3 説明

委員長 池田 幸寛 様

分科会報告
経営革新マーケティング委員会

佐藤 松雄

〔報告事項〕
1.勝ち残り合宿ゼミの開催
2.経営情報・東京開催セミナー

[依頼事項]
1.事業継承 支援事業の周知
2.共創ネットワーク通信の配信拡大と活用を促す

[協議事項]
事業継承推進における課題について

環境労務委員会

吉田 和久

[報告事項]
1.平成30年度の地域別最低賃金の改定の確認と厳守
2.年5日の有給休暇の確実な取得

[依頼事項]
1.環境労務セミナーの周知、開催
2.環境マネジメントシステム・認定制度の普及推進
3.VOC警報器の普及・拡大

[協議事項]
1.環境マネジメントシステム認証・認定の周知・啓発方法について
2.オフセット印刷工場用VOC警報器の普及・拡大について
3.労務関連情報に関する意見交換

組織共済委員会

小林 吾郎

[報告事項]
1.各共済制度の加入状況を、資料をもとに富山県の事例を説明しながら報告。
2.組合員台帳調査の回収結果が前回(28年)49.6%から64.1%と13.5%改善されたことを報告、次回は100%を目標。

[協議事項]
1.2019年度共済加入促進キャンペーン地区の重点工組の選定について
2.共済加入促進キャンペーンの展開について(意見・情報交換)
3.組合加入の促進について(意見・情報交換)

教育研修委員会

清水 道雄

[報告事項]
1.技能検定「プリプレス職種DTP作業」の受験者数
2.教育コンテンツの開発について

[協議事項]
1.印刷営業講座・印刷営業士認定試験の開催について
2.全印工連特別ライセンスプログラムの随時募集について
3.総合求人サイト「イーアイデム」組合員向け特別プランの周知について
4.技能検定「プリプレス職種DTP作業」の受験者増に向けた取り組みについて

CSR推進委員会

野ア 力夫

〔報告事項〕
1.CSRの普及・啓発も推進
2.全印工連CSR認定事業の推進
3.情報セキュリティー対策の推進
4.BCP対策の推進
5.MUD活動の推進

[協議事項]
1.CSRの推進について
2.情報セキュリティーについて
3.BCPについて
4.MUD活動について

官公需対策委員会

野瀬  敏

〔報告事項〕
1.「著作権の財産的価値に配慮した取り扱いの適正化について

[協議事項]
1.「大きく変わる知的財産権の取り扱い」冊子(第2弾)を4月に発行予定
2.【用紙の件】
 (1)品不足
 (2)値上げ
 (3)再生紙製造中止

◆3月定例会議事録

 3月1日に関東甲信越静地区印刷協議会が東京都印刷工業組合と合同で開催された。紙の値上げや品不足への対応が一番大きな議題であり、官公需取引で手に入らない用紙での発注が有り、受注を断ったケースが報告された。今後はお客に対する説明をどのような形で行っていくかについても情報交換を行った。

 20年前との比較では組合員数は、1/3となり、地域社会に対する関わりも大きく変わってきている。改元や消費税増税など業界に関わることについて組織機関として情報提供を行っていく。

 秋には組合創立65周年記念式典や記念事業を行い、組合の発展に貢献された方へ敬意を表したい。また、広く県民に印刷についてアピールを行い、イメージアップを図るとともに印刷が身近なものである事を感じてもらうチャンスと考えている。

 本日は講演会、懇談会と行われるが最後までご協力をお願いする。

 と挨拶があり、各支部報告、委員会報告を行い14時50分に閉会した。


◆ 組合運営の動き(平成31年3月1日以降)