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新潟印刷月報
新春恒例の第56回新年名刺交換会及び印刷謝恩セール抽選会が開催さる

 2022年のスタートとなる新春恒例の第56回新年名刺交換会が、新潟県グラフィックサービス工業会と共催で全国のトップを切って1月6日(木)午後4時30分ホテルイタリア軒において開催されました。

 当日は、佐久間新潟県副知事、中原新潟市長、福田新潟商工会議所連合会会頭をはじめ、官公庁、全印工連、政府系金融機関等から多数のご来賓のご臨席をいただき、組合員、印刷関連業界も合わせて143名の参加を得て新年の幕開けを祝いました。

 佐藤副理事長が開会を宣言した後、堀理事長から年頭に当たっての挨拶があり、続いてご来賓の佐久間新潟県副知事、中原新潟市長並びに池尻全印工連専務理事よりご祝辞を頂いた後、新潟古町芸妓連のあでやかな祝舞が披露され、華やかな正月気分を盛り上げました。続いて福田新潟商工会議所連合会会頭のご発声で祝宴に入りました。

 また、祝宴の中で年末印刷謝恩セールの抽選会が行われ、新潟県中小企業団体中央会の八木専務理事の立ち会いのもと、特賞からラッキー賞までの当選番号が発表されました。 懇親が深まる中、午後6時30分に新潟県グラフィックスサービス工業会の高橋理事長の閉会の言葉と三本締めで和やかな宴も盛会裡のうちに終演となりました。



第56回新年名刺交換会
開会の挨拶
新潟県印刷工業組合理事長/堀  一

 明けましておめでとうございます。

 当工祖では毎年1月6日を業界の起点と定めこの会を開催しておりますが、本日は新潟県佐久間副知事さま、中原新潟市長さま、を始めご指導を戴く官公庁、関連団体の皆様、関連業の皆様のご臨席を賜り、組合員の皆様ご参加のもと、この様に開催できましたことに改めて感謝致します。そして一日も早くこのコロナ禍からの脱却を願っております。

 一昨年のこの会では、コロナ型感染症は対岸の火事、それが年を越え2年にわたり大きな影響を及ぼすとは想像もいたしませんでした。むしろ一昨年の時点では多様化する需要の変化や需要の減少がその対応に問題提起をなし、こうした変化に対応できた企業こそが生き残り、そして組合機能の発揮の重要性を訴えました。

 事後、私達はウイズコロナ、アフターコロナを想定しニューノーマルへと変化する社会に適合すべく努力をしてまいりました。事象には2面性があり、一つは影の領域のマイナス面であり、一つは光のプラスの領域です。事後、オンラインの活用、デジタル化の促進等、DXを含めた創意工夫を共有し、今日まで組合員の結束を深めてまいりました。

 今、私達はコロナが収束しても、元の社会生活が戻るとは考えておりません。この厳しい時代を苦しい影の部分から生き残りを掛け光を求め、共に進むことが未来への道と心を合わせ努力してまいる所存です。今後、皆様のご指導と暖かいご理解を宜しくお願い致します。

 今年は虎年にちなみ千里を往き千里を返る勢いのある年になります様、ご参会の皆様のご健康とご多幸を祈り年頭のご挨拶と致します。

 ありがとうございました。



来賓のご祝辞
(代読)新潟県副知事/佐久間 豊

 令和4年の年頭に当たり、謹んで新春の御挨拶を申し上げます。

 本日お集まりの新潟県印刷工業組合、新潟県グラフィックサービス工業会の皆様におかれましては、日ごろ、本県行政に対する多大な御理解、御協力を賜り、この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルス感染症の影響が世界中に広がる中、我慢を強いられた1年となりました。御参集の皆様におかれましても、日常生活や事業活動など様々な場面において、感染症拡大防止に格別の御協力をいただき、心より感謝いたします。

 印刷業界の皆様におかれましても、イベントやキャンペーンの中止や規模縮小等に伴う印刷物の需要減少と併せて、原材料費の高騰や、デジタル化の進展により、企業経営は大きな影響を受けているものと認識しております。

 これまで長きにわたり皆様が築いてこられた技術や経営のノウハウを活かしながら、今後も生活や文化を支える産業の担い手として、益々の御活躍を大いに期待しております。

 感染症の拡大は一定程度、落ち着きを見せているものの、変異株の国内での感染拡大も懸念される中、徹底した感染防止対策と併せて、社会経済活動を維持・回復するとともに、ポスト・コロナを見据え、本県経済の成長・発展に必要な中・長期的な取組を進めていく必要があります。

 県といたしましては、県内企業の事業継続を図るため、セーフティネット対策やイベント等への支援を通じた需要喚起に取り組むとともに、社会経済活動の変化を捉えた事業者の前向きなチャレンジを支援してまいります。

 今後、感染症を契機とした社会・経済情勢の変化を適切に捉えながら、働く場、起業・創業の場、人々が訪れる場として、本県を「選ばれる地」にしていくことが重要であり、関係者が連携して県内企業や地域の魅力を高め、効果的に訴求することが必要となります。そうした発信を最前線で支える皆様からも一層の御支援、御協力をお願い申し上げます。

 結びに、御列席の皆様の益々の御健勝と、本年が更なる飛躍の年となりますことを祈念し、新年の御挨拶といたします。


令和4年1月6日

新潟県知事 花角 英世



来賓のご祝辞
新潟市長/中原 八一

 新潟県印刷工業組合ならびに新潟県グラフィックサービス工業会の皆さま、明けましておめでとうございます。新しい年を、大きな期待と喜びをもって迎えられたことと思います。

 皆さまには、日ごろより地域産業の振興を通じて、市政運営に格別なるご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 また、皆さまの感染対策へのご協力により、市内の新型コロナウイルス感染症の状況も何とか落ち着きを取り戻しており、直接、皆さまにお目にかかることができたことを、大変嬉しく思っています。

 皆さまにおかれましては、多様化する顧客ニーズや印刷産業のデジタル化に加え、脱炭素に向けた環境負担低減の推進など、取り巻く状況が大きく変化する中、技術の向上・継承のための人材育成や経営・技術革新、SDGsなどの様々な取り組みを展開し、県内印刷業界をけん引されていることに心より敬意を表します。

 現在、本市は、新潟駅、万代、古町をつなぐ都心軸「にいがた2キロ」を中心に、まちづくりの大きな転換期を迎えており、昨年9月には、都心エリアのまちづくりの方向性を「にいがた2キロの覚醒」として取りまとめました。都市機能の集積や魅力の創出、にぎわいづくりに市民の皆さまと一体となって取り組むことで、「緑あふれ、人・モノ・情報が行き交う活力あるエリア」を創造し、都心の成長エネルギーを市全域に波及させ、「ビジネスを展開するまち」「訪れたいまち」をつくってまいります。

 これらを実現するためには、会員各社の皆さまのご活躍が欠かせません。今後も、新潟地域の発展に向けて引き続きご協力をお願い申し上げます。

 結びに、御組合および御工業会のますますのご発展と、ご参会の皆さまのご多幸を祈念申し上げまして、新年のあいさつといたします。



来賓のご祝辞
全日本印刷工業組合連合会専務理事/池尻 淳一

 皆さま、明けましておめでとうございます。「第56回新年名刺交換会」のご盛会、心よりお慶 びを申し上げます。

 また、日頃の全印工連への、ご支援・ご協力に対しましても厚く御礼を申し上げる次第です。

 さて、印刷産業界はコロナ対応、また、インキやプレートをはじめとする材料費の値上げ対応など、厳しい環境にございますが、調査や各方面からのお話を聞きますと、全国の中小印刷業界の売り上げは、総じてコロナ前の約2割から3割減ということを伺っています。

 これからは、全国的に官公需の繁忙期を迎えることになりますが、材料費の多くを占める印刷用紙の値上げや再生紙の入手問題など、まだ当面の間は、難しい局面が続くと思われますが、全印工連では今年も全国4,100社の組合員企業に対して様々な支援を行って参りたいと考えています。

 さて、本日は全印工連の取り組みについて、2つお話をさせていただきます。

 一つ目は印刷産業でも今後の重要な課題とされるデジタルトランスフォーメーション、「DX事 業」です。

 ご承知のことと存じますが、令和元年度に経済産業省において、「印刷産業における取引環境調査」が実施されました。この調査には約1,000社からの回答がありましたが、この調査により、印刷産業の課題が浮き彫りになりました。

 1つは、設備過剰による機械稼働率の低下、2つ目は、この影響からくる受注単価の下落、3つ目は、正確な収益管理の必要性、という課題です。

 そして、この課題の解決策として国から示されたのが、DXの推進によって、各社の得意な仕事をデジタルで繋いで「生産連携」を図る、印刷機械の稼働データを把握して、管理コストの引き下げにつなげる、これによって「生産性の向上」を果たして、「新しい付加価値を生む」時間を作るという考え方です。

 この実現を目指して、全印工連では、プロジェクトを立上げて、印刷DXのシステム開発を進めてきました。そして、@受発注システム、A生産管理システム、B基幹業務システムMISの3つのシステムから構成される「全印工連DX-PLAT」という共通プラットホームを構築しました。

 しかし、当然のことですが、このプラットホームによって明日から、すぐにDXが全国に波及し、稼働するということではありません。まずは、この「DX-PLAT」の実証実験、モニタリングが必要になってきます。この意味から現在、全国で9グループのトライアルの実施準備を進めているところですが、そのうちの1つのグループが、ここ新潟県印刷工業組合から立ち上がることになっています。

 全国に先駆けて、積極的にトライアルの実施に向けて手を挙げていただいたことは、全印工連にとっても非常にありがたいことでございまして、経済産業省からも全国の組合員企業からも、非常に大きな注目を集めているところです。

 もう一つ、全印工連では、昨年「INSASTU未来トランスフォーメーション」という産業成長戦略の提言書を発行しました。

 この中では、DXと同様にこれから必要となるトランスフォーメーションとして3のことを挙げています。

 まずは「経営者自身が考え方を変えること」、次に「ビジネスモデルを変えること」(これは、売り先・売り物・売り方のどれか一つ以上を変えるということです)、そして、そのために思い切った会社の改革を行うことの3点を提唱しています。

 このように、全印工連では、本年、@経営者、Aビジネスモデル、B会社組織、そしてCDX対応と、4つのトランスフォーメーションを全力を挙げて支援して、印刷産業の「ハッピーインダストリー」の実現に向けて邁進して行きたいと考えています。

 また、新潟県グラフィックサービス工業会の組合員の皆様のご理解とご協力をいただき、印刷産業の発展のため、ご一緒に一丸となってDXをはじめとする諸事業に取り組めることを心より願っている次第です。

 結びとなりますが、新潟県印刷工業組合、新潟県グラフィックサービス工業会の益々のご発展と、そして本日ご出席の皆様のご健勝、ご多幸を心よりご祈念申し上げて、お祝いの挨拶といたします。

 本日は誠におめでとうございます。

 ありがとうございました。


◆1月定例会議事録

 冒頭、堀理事長ほか全員で新年の挨拶を交わし、堀理事長の挨拶は名刺交換会で行うこととして議事に入りました。事務局から本日の名刺交換会の出席状況シナリオ等を説明し役員会を終了しました。


◆ 組合運営の動き(令和4年1月1日以降)