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新潟印刷月報
新春恒例の第57回新年名刺交換会及び印刷謝恩セール抽選会を開催

 2023年のスタートとなる新春恒例の第57回新年名刺交換会が、新潟県グラフィックサービス工業会と共催で、全国のトップを切って1月6日(金)午後4時30分からホテルイタリア軒において開催されました。

 当日は、佐久間豊新潟県副知事、中原八一新潟市長、鳥原久資全日本印刷工業組合連合会副会長、福田勝之新潟県商工会議所連合会会頭をはじめ、官公庁、関係団体、政府系金融機関など多数のご来賓のご臨席をいただき、組合員、印刷関連業界など合計134名の参加を得て新年の幕開けを祝いました。

 佐藤副理事長が開会を宣言した後、遠山理事長から年頭に当たっての挨拶があり、続いてご来賓の佐久間副知事、中原市長、鳥原全印工連副理事長よりご祝辞をいただきました。その後、新潟古町芸妓連による艶やかな祝舞の披露により華やかに正月気分を盛り上げ、福田会頭のご発声で祝宴に入りました。

 祝宴の中では年末印刷謝恩セールの抽選会が行われ、浜田忠博新潟県中小企業団体中央会会長の立会いのもと、特賞からラッキー賞までの当選番号が発表されました。

 参加者が賑やかに親睦を深めるなか、午後6時過ぎに新潟県グラフィックサービス工業会の平田大輔理事長の閉会の言葉と三本締めにより、和やかな宴も盛会のうちに終了となりました。



第57回新年名刺交換会
開会の挨拶
新潟県印刷工業組合理事長/遠山  亮

 皆様、あけましておめでとうございます。

 平素は当工組の運営に格別のご支援とご協力を賜りまして、厚くお礼申し上げます。本年も引き続き、よろしくお願いいたします。

 さて、当工組では毎年1月6日を業界の起点と定め、この会を開催しておりますが、本日は新潟県佐久間副知事様、中原新潟市長様を始め、ご指導を頂く官公庁、関連団体、関連業の皆様のご臨席を賜り、また組合員の皆様のご参加のもと、このように開催できましたことに改めて感謝致します。例年どおりに、当たり前だったことが、当たり前に開催できる。これは非常にうれしい事だと、改めて感じています。

 一方で、毎日が当たり前に繰り返されるかというと、そうではないということも、痛感した昨年でした。12期・24年もの長きにわたりリーダーシップをとられていた堀理事長が、昨年9月に急逝されました。印刷業界ならびに組合のさらなる発展に多大な貢献をなされたこと、改めて、心よりの敬意を表します。

 故堀理事長の後任として、私、遠山亮が、新潟県印刷工業組合9代理事長を拝命致しました。重責に身の引き締まる思いでおりますが、後任として私も力を尽くしてまいりますので、皆様方のご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

 さて、昨年も新型コロナウイルスがなかなか終息しない中、用紙やインキなど原材料コストのさらなる上昇や、燃料費・電力費の上昇もあり、先行きが見通せない厳しい環境への対応を求められる年となりました。世界で起きた出来事は、身近な問題へ直結する。最近、世界をものすごく身近に感じます。そして、そんな世界の情勢は劇的なスピードで変化しています。

 こういった社会情勢の中だからこそ、変化する経営環境に悲観するだけではなく、印刷の基本である「伝える」という部分を大切にしながら、これまでの枠を超えたさまざまな角度と視点から試行錯誤し、前進を続けることが大切です。

 現在発生している、そして今後発生するさまざまな課題に対して、組合が持つ相互扶助と団結力を活かしながら、業界でも重要な課題であるDX:デジタルトランスフォーメーションやGX:グリーントランスフォーメーションなどの推進を今後の重点的な方針として、これまで以上に力強く活動してまいる所存です。今後、皆様のご指導と温かいご理解をよろしくお願いいたします。

 結びに、ご参会の皆様のご健康とご多幸を祈り、年頭の挨拶といたします。ありがとうございました。



来賓のご祝辞
(代読)新潟県副知事/佐久間 豊

 令和5年の年頭に当たり、謹んで新春の御挨拶を申し上げます。

 本日お集まりの新潟県印刷工業組合、新潟県グラフィックサービス工業会の皆様におかれましては、日ごろ、県政の推進に当たり多大な御理解と御協力を賜り、この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。

 さて、本県経済は緩やかに持ち直しているものの、長引く新型コロナウイルスの感染拡大に加え、エネルギー・原材料価格の高騰などによる物価上昇により、企業活動や個人消費に及ぼす影響の長期化や深刻化が懸念されています。印刷業界の皆様におかれましても、イベント等の規模縮小に伴う印刷物の需要減少や、度重なる原材料費の上昇等、企業経営へ多大な影響が及んでいるものと認識しております。

 このような状況を踏まえ、県としましては、県内中小企業等の資金繰りや設備投資に対する支援に加え、「消費喚起・需要拡大プロジェクト」応援事業により、業界団体等が実施する波及効果の高いイベント等を後押しし、本県経済の維持・回復に努めてまいります。また、こうした足下の状況に対応しつつ、本県の中長期的な成長に向けて、2050 年までの温室効果ガス排出量実質ゼロの実現による脱炭素社会への転換や、デジタル人材の育成を後押しし、行政、産業、暮らしを変革するデジタル社会の実現等に取り組むことで、本県の魅力を高めるとともに、本県が持つ「強み」や「財産」を効果的に訴求してまいります。

 人口減少という深刻な課題を抱える新潟県が、若い世代を中心に、働く場、起業・創業など挑戦の場、人々が訪れる場として選ばれるためにも、県民の皆様から再び信任をいただいた2期目の県政運営において、「住んでよし、訪れてよしの新潟県」の実現に向けて全力で取り組んでまいりますので、皆様の一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。

 卯年の本年は、サッカーアルビレックス新潟の活躍への期待、「佐渡島(さど)の金山」の世界遺産登録の実現に向けた進展、新潟空港を拠点とする新しい航空会社の就航への期待など、明るい話題もたくさんあります。そうした発信を最前線で支える皆様とともに大きく跳躍できる一年となりますよう、御列席の皆様の益々の御発展と御健勝をお祈り申し上げ、新年の御挨拶といたします。


新潟県知事 花角 英世



来賓のご祝辞
新潟市長/中原 八一

 皆様、新年おめでとうございます。

 昨年は新潟市政の運営に多大なるご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。本年も皆様方と力を合わせまして、明るい新潟市になるよう力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 そして昨年急逝された堀前理事長に対し改めて哀悼の誠を捧げるとともに、遠山新理事長のもとで新潟県印刷工業組合がより一層発展されるよう心から念じたいと思います。

 新型コロナウイルス感染症も3年になりました。また昨年の2月にはロシアのウクライナ侵攻という思ってもみない事態に遭遇いたしまして、業界の皆様や市民に与える影響は大変なものがあったと考えております。

 今年は卯年です。これまで頑張ってきたこと、努力してきたことが実を結び、成長して飛躍する年といわれており、縁起の良い年であります。本当に皆さんが昨年よりも良い年になるよう願わずにはいられません。

 新潟市といたしましても、新潟駅のリニューアルを進めながら、新潟駅と万代、古町を繋いだ「にいがた2km」が着実に進んでおり、新潟駅につきましては昨年6月に高架化が無事完了いたしました。また、新潟駅南においては国の都市再生緊急整備地域制度を活用して駅南西口開発が急速に動き出しており、「にいがた2km」にIT企業も含めて企業誘致を行おうと補助金等を拡充して取り組んでいる最中で、その成果も着実に表れ始めております。これまでのこうした努力が実を結び、市民の皆様に明るい新潟市政をお示しすることができればと感じております。

 また、昨年、県と協力をしてG7財務大臣・中央銀行総裁会議を誘致することができ、今年5月に開催される予定であります。世界から注目される会議ですので、まずはしっかりと国と連携を図りながら成功に導くとともに、この会議を通じて改めて新潟の食・文化・芸能の魅力を世界に広く発信をして、新潟の存在感を高めてまいりたいと考えております。

 最後に、今年一年が業界にとりまして益々飛躍する一年であるとともに、本日ご出席の皆様方の益々のご健勝ご多幸をお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。



来賓のご祝辞
全日本印刷工業組合連合会副会長/鳥原 久資

 皆様、明けましておめでとうございます。

 全印工連の副会長を仰せつかっております鳥原と申します。愛知県工組の理事長をさせていただいております。本来であれば滝澤会長がご挨拶させていただくところでございますが、日印産連の賀詞交歓会と重なり瀬田副会長ともどもそちらに出向いております。

 本日は第57回新年名刺交換会にお招きいただき誠にありがとうございます。新潟県印刷工業組合と新潟県グラフィックサービス工業会の共催により、このようにご盛会となりましたことを心からお喜び申し上げます。また日ごろ全印工連に対して多大なご協力をいただき誠にありがとうございます。

 堀前理事長には長きにわたりまして全印工連にご尽力賜り感謝申し上げますとともに、ご逝去に対し心よりお悔やみを申し上げます。

 私が全印工連の三役として業界、組合に参画させていただいて思っていることが一つだけあります。それは、全印工連はいろんな引出しを持っているということです。例えば「DX-PLAT」や動画サイト「印カレ」、有名講師によるいろんなセミナーの発信などがあります。経産省の方が言っていましたが、いろんな業種の組合がある中で、印刷組合のメニューは非常に豊富なんだそうです。世の中にはマーケティングや財務などいろんな書籍やセミナーがありますが、組合の状況に一番関係しているものを使った方がいいと思いますし、現実、私どもは使ってきました。せっかくの引出しですし、せっかく組合員費を払っていますので、ぜひ使っていただきたいと思います。昨今、二刀流という言葉を聞きます。皆さんは二刀流のうちの一つはプロフェッショナルです。もう一つを加えれば二刀流が完成する。その引出しは全印工連にたくさんあると、そういう思いで今まで私は使ってきました。お客さんに喜んでいただくために、そして情報産業の一つの礎を我々は培ってきました。これを使っていただきたい。そして、明るい未来を創るという社会貢献を印刷業界としてやっていただいて、地域に根付いていただきたいと思います。

 私が大事にしている言葉があります。例えば、駅の階段があります。その横にエスカレーターがあります。皆さんはどちらを利用されますか。多くの方はエスカレーターを利用されると思います。でも、そういう人たちに限って休日はジムに行っていませんか。誰でも階段を上った方が体にいいのは分かっています。何を言いたいのかといいますと、私も含めてみんな知っているんです。でも「アクション」しないだけなんです。大事なのは、我々印刷業界が、これからもお客さんに喜んでいただけるためには「アクション」することだけだと思いますので、ぜひ全印工連のメニューを使ってください。それが私の伝えたいメッセージです。

 今日はお招きをいただき、ありがとうございました。新潟県印刷工業組合、新潟県グラフィックサービス工業会並びに今日お集りの皆様の発展とご健勝を願いまして挨拶に代えさせていただきたいと思います。本日はおめでとうございます。


「職長安全衛生教育」研修を実施

 1月19日(木)、20日(金)の二日間にわたり、印刷会館にて「職長安全衛生教育」研修が実施されました。

 この研修は、労働安全衛生法第60条の規定により、事業者は職長(作業中の労働者を指導、監督する者)に対し安全衛生教育を行わなければならないとされていることから、今年度から組合で実施することとしたものです。

 当日は鈴木労働安全コンサルタント事務所の鈴木武男氏を講師に迎え、17社から合計30名の職長の皆さんが参加されました。簡単なオリエンテーションの後、職長の役割やリスクアセスメントの実施とリスク低減措置、環境や作業方法の改善、災害発生時の措置などについて、グループ討議を交えながら受講しました。また、合計12時間の受講を完了した者には、新発田労働基準協会から修了証が交付されました。

 この研修は令和5年度も9月中旬から10月下旬の間で開催する予定ですので、多数の参加をお待ちしています。


◆1月定例会議事録

 1月6日(金)15時30分から、ホテルイタリア軒にて役員会が開催されました。

 冒頭、遠山理事長をはじめ出席者全員で新年の挨拶を交わし、その後に議事に入りました。

 はじめに、各支部新年会・新年交歓会の予定について報告がありました。また、全印工連から情報提供のあった環境省「グリーン購入法基本方針における印刷用紙の取扱いについて」通知により、国内の古紙需給環境の変化に伴いグリーン購入法の判断の基準を満たす印刷用紙の入手が困難になっているために代替品の納入を認めるなど柔軟な対応をすることや、基準の見直しを行う予定であることが報告されました。

 続いて、新年名刺交換会の出席者数及び座席、年末印刷謝恩セールの当選券の取扱い、全印工連「印刷業経営動向実態調査」「官公需に関わる実態調査」への協力依頼などについて説明が行われ、16時に閉会しました。


◆ 組合運営の動き(令和5年1月1日以降)