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新潟印刷月報
関東甲信越静地区印刷協議会 令和5年度 年次大会開催さる

 関東甲信越静地区印刷協議会の令和5年度年次大会が、7月7日〜8日の二日間にわたり、群馬県印刷工業組合の主管により群馬県前橋市で開催されました。

 初日は理事長会・各委員会ごとの分科会に分かれ、それぞれ報告や諸課題の協議を行いました。また、その後の全体会議(第一部)では、関東甲信越静地区印刷協議会会長の江森克治氏、全日本印刷工業組合連合会会長の滝澤光正氏の挨拶のあと、事業概況説明が行われるとともに「ビジネスに活かすMUD」及び「全印工連印カレeラーニングについて」と題したセミナーが開催されました。夕方から開かれた懇親会では、来賓や関連企業からの出席者も交え大いに親交を深めました。

 二日目は記念講演会の後に全体会議(第二部)が開催され、理事長会及び各分科会から前日の協議内容の報告がありました。また、地区印刷協議会から、昨年9月にご逝去された当組合元理事長の堀一氏に対し、長年の多大な貢献に感謝の意を込めて退任役員感謝状が贈呈されました。

 最後に、次期開催県である山梨県印刷工業組合の依田訓彦理事長から、来年は山梨で皆さんをお待ちしているとの挨拶があり、すべての日程が無事終了しました。


全体会議
(1) 挨拶

関東甲信越静地区印刷協議会 会長 江森 克治
全日本印刷工業組合連合会  会長 滝澤 光正 様

(2) 印刷産業人綱領唱和

(3) 事業概況説明

全日本印刷工業組合連合会 事務局次長 雨宮 昌平 様

(4) 全印工連セミナー
  @「ビジネスに活かすMUD」

全日本印刷工業組合連合会 副会長 瀬田 章弘 様

  A「全印工連印カレeラーニングについて」

全日本印刷工業組合連合会 教育研修委員長 古木 直人 様

(5) 記念講演会
  「臨江閣をめぐる人々」

群馬地域学研究所 代表理事 手島  仁 様

(6) 理事長会・各分科会報告

(7) 退任役員感謝状贈呈

(8) 次期開催県挨拶

山梨県印刷工業組合 理事長 依田 訓彦

委員会報告
経営革新マーケティング委員会

佐藤 松雄 氏

〔報告事項〕
柱の3支援事業について
@ 経営革新支援事業/DX実装推進・MIS導入・事業領域の拡大・勝ち残り合宿など A 事業継承、事業継続支援事業/事業継承センターの活用・セミナーの開催・ガイドブックの周知・サステナブルな事業経営へ推進支援他 B マーケティング支援事業/デザイン経営の事例研究・セミナー開催・異業種、同業種のマーケティング事例研究・共創ネットワーク通信の活用と機能強化

〔依頼事項〕
1.今後の東京発等の各種セミナー類の周知の徹底とオンライン参加への誘導
2.事業承継支援事業の周知
3.MIS(経営情報システム)「BRAIN」「SP-MULTI」の周知・斡旋
4.新・勝ち残り合宿ゼミの開催の周知参加要請
5.共創ネットワーク通信の周知
6.CSR認定事業の普及

〔協議事項〕
・ MISセミナーを開催して周知を図り、組合員から必要性を感じたとの声
・ MISは前から経営管理からの観点で重要度を理解していたが、景気が良い時は必要とされなくて、コロナ等厳しい時代になるとMISの必要性が高まってきた
・ MISは正常価格(利益)を知る上では大切。安売りからの脱却が急務
・ MIS導入に向けて経費が掛かるから失敗しない事例が欲しい

DX・DXプラットについて方向性が見えない
情報発信が欲しい!!

環境労務委員会

坂井 雅之 氏

〔報告事項〕
<労務関連情報提供>
1.令和5年度雇用保険料率のご案内
2.2024年4月から労働条件明示のルールが変わります
3.職場のパワーハラスメント対策に係る自主点検表
4.カスタマハラスメント対策に取り組みましょう
<環境関連情報提供>
1.新たな化学物質規制〜リスクアセスメント実行と記録保管
2.化学物質を事業所内で別容器保管する際の措置の強化
3.2024年から化学物質管理者の選任が推奨されます

〔依頼事項〕
1.「知らなかったでは済まされない労働法と労働基準法改正セミナー」(令和5年度版)の開催 2.環境マネジメントシステム認証・認定制度の普及推進
3.第22回印刷産業環境優良工場表彰への参加協力(11月第一次審査募集開始予定)
4.数値目標
 新規GP認定取得工場数 1工場、新規環境推進認定取得工場数 1工場

〔協議事項〕
1.環境マネジメントシステム認証・認定の周知・啓発について
2.各工組における労務課題への対応(意見交換)
3.人材不足に対する課題

組織共済委員会

加藤 丈明 氏

〔報告事項〕
1.BCP対策について、自然災害に起因する被害が増加しているので、企業の継続のため、「事業継続力強化計画」について、組合員の皆さんに告知をして頂きたい。
 https://kyoujinnka.smrj.go.jp
2.大阪工組で、組合に加入している事のメリットを「見える化」する事を目的として作成された「組合員メリット表」について説明を行った。改めて資料を送付するので、各県工組においても、ぜひ試して頂きたい。 3.3月にご紹介した生命共催ライフピアのPR動画をご活用下さい。

〔依頼事項〕
 BCP対策「事業継続力強化計画」の申請・認定を行って頂きたい。

〔数値目標〕
1.「生命共済制度」の「組合員数に対する加入率32%」の達成
2.組合員数純増および増減0の割合を増やし、減少率を0%に近づける
3.クラウドバックアップサービス新規加入9社達成

〔協議事項〕
 一連の報告終了後、各県における取り組み等についての情報交換を行った。

教育研修委員会

清水  伸 氏

〔報告事項〕
1.令和4年度技能検定プリプレス職種合格者数について(受験者104名、合格者55名)
2.技能検定プリプレス職種受検料について(25歳未満の受験者は、9,000円の減額)

〔依頼事項〕
1.印刷営業講座・印刷営業審査認定試験について
2.教育動画サイト「印カレ」について
3.「印カレeラーニング」について
4.全印工連特別ライセンスプログラムについて
5.組合支援セミナーについて
6.JPPS、マイウオッチャーについて

〔協議事項〕
1.「印カレeラーニング」の周知
2.全印工連特別ライセンスプログラムの周知・普及

CSR推進委員会

野ア 力夫 氏

〔協議事項〕
1.CSRの普及・啓発の推進
《課題》
 毎回の課題となっている「CSR」のメリット・必要性の打ち出し、強化が必要。
【1】サスティナビリティレポートのアドバイザー(認定)による創注実績につなげる。
【2】SR調達につなげていく。
2.女性経営者ネットワークの構築、「デジタル名簿」の推進

官公需対策協議会

水野 一幸 氏

〔報告事項〕
1.グリーン購入法における再生紙の取り扱いについて
2.総務省「全国自治体入札制度実態調査」結果の取り扱いについて
3.「大きく変わる知的財産権の取り扱い」パンフレット(改訂版)の利用について
4.全国協議会の開催について


◆7月定例会議事録

 7月3日(月)15時30分から、印刷会館で役員会が開催されました。

 はじめに遠山理事長が「コロナは2類から5類に変わりましたが、じゃあ物事がコロナ前に戻るかというと未だに微妙だよねというのは皆さん体験されているところだと思います。我々を取り巻く環境は依然厳しいままですが、組合としては相互扶助ということで、情報交換やコミュニケーション、全印工連が持っている様々なサポートメニューなどを使いながら、組合員全員がこの荒波を乗り越えていけるよう願っています。例えば、今日の議題の中には9月1日の印刷・関連業懇談会の内容も入っていますが、講演会では東印工組が進めているBRAINというクラウド型のMISに関する内容を盛り込んでいます。そういったツールも組合に入っているからこそ使えるものであり、そのツールなども活用しながら、組合員全員が次の未来に向けて進めていけるということを目指したいと思っています。是非とも皆さんの組合活動への引き続きのご協力と、各社における様々な対応を進めていっていただければと思っていますので、よろしくお願いいたします。」と挨拶しました。

 会議では各支部・委員会からの活動状況等の報告に続いて、令和5年度全印工連組合功労者表彰の対象者として通算10年以上当組合の役員として組合の運営に携わり各種事業の推進及び組織の強化などの功績が顕著である4名の方を推選することが報告されました。また、9月1日開催予定の関連業懇談会については、講演会は経営革新マーケティング委員会の決定に基づき中小企業向けの経営情報システムであるBRAINの説明とすること、懇談会は例年どおり当組合の活動概況説明と印刷関連業界による業界の動向等の説明とすること、その後に懇親会を開催することなどが原案どおり承認されました。その他、個人情報保護に関する内部監査員セミナーの実施に向けた参加希望アンケートの実施や、官公需における不適切事例の情報収集について組合員に協力を呼び掛けること、関東甲信越静地区印刷協議会委員長会を開催することなどについて事務局から説明が行われ、全員異議なく了承されました。7〜9月の月別行事予定についての説明があったのち、16時30分に閉会しました。


◆ 組合運営の動き(令和5年7月1日以降)