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新潟印刷月報
新潟支部研修会 税務研修会及び経済講演会を開催

 11月28日(火)、ホテルイタリア軒において毎年恒例となっている税務研修会及び経済講演会が開催されました。

 税務研修会では、公益社団法人新潟法人会の小川義了事務局長から御挨拶をいただいた後、新潟税務署法人課税第一部門の山口香織連絡調整官から「電子取引データ保存の概要とインボイス制度の改正点について」の説明をいただきました。いよいよ来年1月から開始される電子帳簿保存法に基づく電子取引の電子データ保存について、対応のポイントを押さえた説明があり、参加者の理解の促進が図られました。また、説明修了後の質疑応答ではインボイス制度に関する質問が出され、組合員が日常のインボイス対応に苦心している状況が伺えました。

 経済講演会では、商工中金新潟支店長兼長岡支店長の和久大輔様から「従業員エンゲージメントについて」と題して、「従業員の企業に対する信頼の度合い」や「従業員と企業とのつながりの強さ」などを示す従業員エンゲージメントに関する商工中金の調査結果に基づき、エンゲージメント計測の実施状況や向上に向けた取組状況、課題などについて解説していただくとともに、商工中金が提供する「幸せデザインサーベイ」についてご紹介いただきました。

 講演会終了後は懇親会が盛大に開催され、親交を深めました。


◆11月定例役員会議事録

 令和5年11月1日15時30分から、印刷会館で定例の役員会が開催されました。

 まず会議の冒頭に先日開催された「2023 全日本印刷文化典広島大会」にて組合功労者として表彰された、水野一幸理事、加藤丈明理事、高橋陽子理事、位下寿生理事に対して表彰状の授与が行われました。

 続いて遠山理事長から、「全日本印刷文化典広島大会について報告します。式典の後、「SFプロトタイピング」というテーマで全印工連フォーラムが開催されました。課題の解決に当たり、今から未来を創っていくフォアキャスティングという考え方と、未来のあるべき姿を考えて今を描くというバックキャスティングという二つの考え方がありますが、SFプロトタイピングはバックキャスティングという未来のありたい姿から今後やるべきことを捉えるという手法です。今回は2050年の未来を想定したうえで、それを社員や関係者と共有するという内容の報告でした。その物語では、老舗の小規模の印刷屋が、2020年くらいは印刷業として地域の印刷をやっていましたが、2050年には補助器具を使って自分の動きをトレースしてリモートで伝える、体験を売るという業務形態に変わりました。書道家さんの娘さんという設定だったので書を書く体験を売る。工場も自前で持たず、ノード(ネットワークに接続された機械)があって皆がシェアしながら空きを見ながら物を作っていく。急な発注があっても地域で対応できる。そういった未来を描いている物語でした。

 もう一つは、Adobeの生成AI「Firefly」の一般公開です。全印工連でAdobeのCCライセンスを安く提供するという枠組がありますが、そのフルライセンス版で「Firefly」が使えるようになります。「Firefly」では、写真の中の人物を消したり服を変えたりすることができます。見えない部分を自動で生成させることや画角の補正もしてくれます。そういう機能がillustratorやPhotoshopに追加されました。それも商用として使えるように許諾が付いているものになりますので、これの活用についてご検討いただけたらと思います。

 また、10月末に関東甲信越静地区の理事長・委員長さんに新潟に集まっていただいて懇親会と交流ゴルフを実施しました。この会の開催趣旨ですが、来年は全印工連役員の交代時期を迎えます。地区協議会も役員交代の時期を迎えます。その下打ち合わせも兼ねて新潟に集まって話をしたというところですので、来年は地区協議会の役員変更もあると捉えていただければと思います。

 最後に、組合からは全印工連含めいろんな団体から来た情報をメールで配信していますので、そういう情報もキャッチアップしながら組合の価値を有効活用してもらいたいと思います。」と挨拶がありました。

 その後、各支部・委員会からの活動状況等の報告に続き、第58回新年名刺交換会及び印刷謝恩セールの概要並びに案内状の発送について協議が行われ、原案どおり承認されました。また、令和6年度は役員等の改選期であるため、新役員・支部・委員会・部会の体制について協議・確認しました。その後、11〜1月の月別行事予定について全員で確認し、16時30分に閉会しました。


◆ 組合運営の動き(令和5年11月1日以降)