HOME  >  新潟印刷月報
新潟印刷月報
新年のご挨拶 新潟県印刷工業組合/理事長 遠山  亮

 令和6年の年頭に当たり、謹んで新春の御挨拶を申し上げます。

 昨年中は当組合の運営に格別のご支援とご協力を賜りまして、厚くお礼申し上げます。本年も変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ5類に移行したことにより、お祭りや花火、各種イベントが再開され、世の中が動き出したように感じます。一方で、原材料費やエネルギー価格の高騰などはなかなか落ち着かず、印刷産業においても、デジタル化の進展に伴う印刷需要の減少に加え、少子高齢化による人手不足などの様々な課題を抱えています。

 昨年の総会でもお話ししましたが、コロナ禍で変化した価値観は、元に戻ることはありません。伝達手段が多様化する中で、リアルのいいところ、デジタルやバーチャルの良いところ、どちらもミックスしたハイブリットな世の中が新しいスタンダードとなり、我々も対応していかないといけません。

 令和4年12月の臨時総会ならびに理事会において、理事長職を拝命してから1年が過ぎました。昨年に引き続き、GXやSDGsなどの省エネルギー・環境問題への取り組み、DXなどデジタル化への対応への取り組み、人材確保・育成への取り組み、新しいビジネスモデルの創出への取り組みなど、印刷業界として取り組んでいかなければならない課題は様々です。当組合としても、組合が持つ相互扶助と団結力を活かしながら、最新技術も積極的に取り入れ、これまで以上に力強く活動してまいりますので、組合員企業の皆様のご理解とお力添えを心よりお願い申し上げます。

 結びに、皆様にとりまして明るく希望に満ちた年となりますよう祈念いたしまして、新年の御挨拶といたします。


新年のご挨拶 全日本印刷工業組合連合会/会長 滝澤 光正

 明けましておめでとうございます。

 旧年中は当連合会に格別のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。本年も一層のご指導を賜りますようお願い申し上げます。

 昨年10月に5年ぶりに開催いたしました「2023全日本印刷文化典広島大会」におきましては、全国から580名を超える方々にご参集をいただき、全印工連の団結と協調、さらには将来の業界発展に向けての課題や方向性の共有を実現することができました。全国の印刷工業組合の役員、組合員、関連業界の皆様のご理解とご協力の賜物と深く感謝を申し上げる次第です。

 さて、全印工連では引き続き各種事業への取り組みを精力的に進めておりますが、特に昨年は、二つの大きな成果を上げることが出来ました。一つは、夏に「見て、触って体験するユニバーサルデザイン」をテーマに、全印工連では初となる「伝えるためのユニバーサルデザインフェア」を開催し、多くのご来場者を迎え、またマスコミにも取り上げられ全印工連のMUDへの取り組みに対する高い評価を得ることができ、その延長上にあるSR調達の推進に向けての確固たる足がかりを築くことができました。

 もう一つは、「グリーン購入法印刷用紙に係る判断基準の見直し」です。ここ数年にわたり全日本印刷産業政治連盟と連携し、自由民主党中小印刷産業振興議員連盟の支援を得て、国に対して「グリーン購入法印刷用紙に係る判断基準の見直し」を求めてきましたが、昨年6月に特定調達品目検討委員会のもとに印刷用紙専門委員会が設置され、私も委員として招集され、会議の中で何度も即時の課題解決を求める発言をしてまいりました。その結果、古紙パルプ配合率の最低保証撤廃をはじめとする大幅な見直しが検討され、グリーン購入法適合紙の流通量の増大、各製紙メーカーの適合品一覧表の作成と公開、国による全国官公庁調達担当者宛の文書発出による周知徹底、また供給に係る政府相談窓口の設置などの各種対応策の実施が決定され、ようやくここ数年の懸案であった官公需の繁忙期に備えた受注体制を整えることが出来ました。

 全印工連は本年もブランドスローガンである「Happy Industry 人々の暮らしを彩り幸せを創る印刷産業」へと繋がる各種事業を積極的に推進するとともに、併せて中小印刷産業振興議員連盟との連携による官公需取引改善への対応など、全印工連の組織力を存分に活かした事業活動に全力を挙げて取り組み、中小印刷産業共通の課題解決に向け一層邁進してまいります。

 2024年が皆様にとって明るく希望に満ち溢れた素晴らしい一年となりますよう心から祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。


◆12月定例役員会議事録

 令和5年12月1日15時30分から、印刷会館で定例の役員会が開催されました。

 はじめに遠山理事長から、「先日の新潟支部主催の税務・経済研修会では皆さんからご協力いただき大変ありがとうございました。税務署の方からは電子帳簿保存法及びインボイス制度の、商工中金の支店長さんからはエンゲージメント、幸せな会社についてのご講演をいただきました。来年1月1日からの電子帳簿保存法への対応は各社とも必須の事項となりますので、着実に対応していただければと思います。また商工中金では様々なサービスを提供していて、支店長からも「中小企業のための金融機関なので是非とも利用してください」というお言葉をいただいておりますので、皆さんからご活用いただければと思います。私は11月に全印工連の第2回理事会に出席してきました。議題は通常の報告が大半でしたが、その中で次年度の会長についての話もありました。全印工連も来年の総会で改選期を迎えることから新たな体制に向け検討を進めているというお話がありましたので、皆さんとも情報共有させていただきます。」と挨拶がありました。

 その後、各支部・委員会からの活動状況等の報告に続き、令和6年度の役員改選検討素案について協議が行われました。出席者からは「今後の組合の発展のためには世代交代を図っていく必要があり適切な案である」など賛成の意見が多数述べられ、原案どおり承認されました。また連絡事項については、事務局から令和5年度印刷業経営動向実態調査への協力依頼や新年名刺交換会の日程について説明があったほか、来年度の各種研修、印刷営業講座及び印刷営業技能審査並びに技能検定への参加人数に関する事前調査を実施することや新春ボウリング大会の開催案内について報告が行われました。そして12〜2月の月別行事予定について全員で確認した後、16時30分に閉会しました。


◆ 組合運営の動き(令和5年12月1日以降)