教えて!印刷用語のえ・と・せ・と・ら
タイトル:凹凸じゃないとだめ!?
「印刷」と一口に言っても、その方法は一つではありません。紙や用途に応じて三つの印刷方法を使い分けています。
 
■凸版印刷
最も長い歴史を持つ印刷方法です。「凸」というのですから、文字通り版の出っ張っているほうにインキがついて印刷されます。
分かりやすくいえば、印鑑やスタンプと同じ原理です。文字に力強い美しさがあり、新聞や書籍の印刷に向いています。
■凹版印刷
凸版とは逆で、へこんだ部分に残されたインキに、紙を押し当てて印刷します。別名「グラビア印刷」ともいわれており、高速・大量の印刷が可能です。原稿に近い仕上がりになるため、写真集や美術書に向いています。
■オフセット印刷
この方法は、版から直接紙に印刷しないのが特徴です。まず、版からインキを「ブランケット」と呼ばれるゴムの胴に転移します(オフ)。次に、ブランケットに転移されたインキを紙に転写します(セット)。この一連の流れから「オフセット印刷」といわれています。現在主流となっているのがこの「オフセット印刷」です。