教えて!印刷用語のえ・と・せ・と・ら
紙にも「目」があるってほんと!?
■紙にもちゃんと「目」があります。
もちろん、「目」と言っても私たちの持っている二つの「目」とは違います。
では、紙の「目」とは何なのでしょう。
紙が木材の繊維から作られていることは、一般に広く知られています。紙は、木材の繊維が並んでできたものです。その繊維が平行になっている方向を「紙の目」と呼んでいます。そして、繊維の流れを「紙の目流れ」と呼んでいます。
■タテ目とヨコ目
紙の「目流れ」には「タテ目」と「ヨコ目」があります。全紙の長辺に平行な目流れは「タテ目(T目)」、全紙の短辺に平行な目流れは「ヨコ目(Y目)」と決められています。
紙を一枚、破いてみてください。きれいな直線に切れるほうが目流れと平行になっているのです。
■目流れと印刷、関係あるの?
例えば、本を作るとします。その場合タテ目とヨコ目、どちらにするのか決まりがあり、本の背に対して平行な目流れにしなければなりません。逆の目流れにしてしまうと、中央部がふくらんでしまい、本が開きにくくなってしまいます。紙の繊維の性質で、このような変化があらわれるのです。よって本だけでなく、全ての印刷物を作る場合、紙の目流れを配慮して作らなければなりません。